勃起の仕組みから『わかる!』勃起力低下とED(勃起不全)の原因
- 「うわっ!起たない!!」
- 「ヤベッ!中折れしてしまった!!」
- 「最近、60~70%くらいしか勃起しない!!」
何て言うアクシデントは勃起で悩む男にはあるある話ですね。
「俺ももう歳だし・・・」なんて言い聞かせて、誤魔化したりしてしまう気持ち痛いくらいわかります。(管理人も昔そうだったので、、、)
でも、このまま諦めて何もしないと悪化していく一方。
少しでも「あの頃のように・・・」と思う気持ちがあるなら、自分の勃起力がなぜ低下したのか?原因を知って解決策を探し実践していきましょう。
そのために、まず男が勃起が低下してしまう原因、EDになってしまう原因を勃起の仕組みからわかりやすく説明したいと思います。(諦めてしまえば、これ以上悪くなることはあっても、良くなることはありませんよ。)
勃起の仕組みをよく理解していない人は「男が勃起する仕組み&メカニズム」を読んで出直してきてください。
ED(勃起不全)の線引
「どこからがEDで、どこまではセーフなのか?」とりあえず、この線引をハッキリさせておきましょう。
EDってけっこー曖昧になっていますが、アメリカの国立衛生研究所(NIH)という機関が1993年にちゃんと合意形成声明を出しています。
勃起不全(ED)とは、満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、また維持できない状態。
※英文を日本語訳しています。
引用:Erectile Dysfunction(アメリカ国立衛生研究所-NIH-)
つまり、自分の不甲斐ない勃起のせいで充実した性行為ができなかったり、イマイチな勃起で性行為を楽しめていない男は全員EDってことです。
ちなみに、勃起力が低下して性行為で少しの悩みがあるなら、それもED野郎になります。
逆に言えば、「性行為をしなくても人生最高!」「そもそも楽しむ気も満足する気もない」という男性は全く勃起ができなくてもEDではないんです。
老夫婦のように性行為なしでも充実した満足な生活しているおじいちゃんが良い例ですね。
さて、EDの線引がわかったところで、本題である勃起力が低下する原因、EDになってしまう原因を詳しく紹介していきましょう。
勃起力が低下(EDになってしまう)してしまう原因
まず、世の中に勃起力が低下する原因を調べると腐るほど出てきます。
こんな感じで、ちょっと調べただけで腐るほど出てきます。
「自転車が原因でEDに・・・」なんていう「どゆこと?」とツッコミを入れたくなるような原因だって存在しています。
確かにどれも間違いではないんですが、どの原因も追求していくと2つの”根源”にたどり着きます。
精力(性欲)が低下する原因も「精力減退・低下の原因~悪の根源を暴く~」で紹介している通り、追求すると脳と男性ホルモン(器官の機能低下)の2つが根源でした。
勃起力低下も同じように根源は2つで、「1.精神」と「2.器官の機能」になります。勃起だけに限って言うとこの2つですが、勃起の土台となる精力(性欲)も含めれば3つと言ってもいいでしょう。
精力なしに強い勃起はありえませんからね。しかし、今回は「勃起低下の原因」がテーマなので、「精力(性欲)は問題なし」という大前提で原因を追求していきます。
「ムラムラするのに勃起はイマイチ」という悩みの人は是非とも参考にしてください。
1.精神的な問題が勃起低下(ED)の根源
精力(性欲)の根源でも関わっていた精神面。(脳=精神面も含んでいます。)これも勃起低下(ED)の根源と言えます。
そもそも、医学的にもEDは大きく2通りに別けられていて、”心因性のED”と”器質性のED”があります。(厳密には4つに別れています。)
1.血管や神経の障害で起こるED(器質性ED)
2.精神的ストレスで起こるED(心因性ED)
3.血管や神経の障害 と 精神的ストレスが混じったED(混合型ED)
4.ある薬剤で起こるED(薬剤性ED)引用元:EDの原因とタイプ|日本新薬
精神面と言っても、パッと来ない人もいるかと思いますが、不安、悩み、緊張、ストレスなど、これらも全て精神面になります。それでは、そんな精神的な問題がなぜ勃起力を奪っていくのか仕組みとともに紹介していきましょう。
1-1.精神面に問題があると脳が興奮を伝えづらい
「仕事の不安」「経済的な悩み」「今度こそ勃起しないと・・・という緊張」などは、脳に性的興奮が生まれたとしても男性器までその情報を伝えにくい状況です。
勃起の仕組み上、性的な興奮(精力、性欲、ムラムラとする感じ)が必要不可欠です。精神トラブルによりそのガソリンがエンジンまで到達していない状況では勃起が弱まるのみ無理ありません。
勃起をするには性的興奮を【脳→神経→男性器】という3点に経由させないといけません。
精神的な問題に見舞われていいると、3点を経由するどころか、①~②の区間で「興奮」という情報が遮断されてしまうんです。
当然、伝える興奮が男性器まで届いていないので勃起しませんし、少量の情報が伝わったところで勃起力も高まりません。
うつ病や精神疾患のなど人がEDになりがちなのもまさにコレ!!
不安、悩み、緊張、ストレスが邪魔をして性的興奮をスムーズに伝達できていないんです。これが”身体には何も問題ないのに勃起力が低下、EDになってしまう。”カラクリで、心因性EDのスタンダードな症状になります。
精神的な要因でそもそも性欲・興奮が抑制されているというのもありますが、バッチリ性的興奮が生み出されていても、次のステップである「伝達」でも精神問題は影響を与えているんです。
1-2.精神的な問題は自律神経に支障を与える
勃起が成り立つ仕組みには自律神経が深く関わっています。自律神経とは、簡単に言うと「人間のオート機能を担っている神経」です。
- 「一旦、心臓を止めてくださ~い」と言われて止めることができる人間はいません。
- 「暑いけど汗をかくなよ!」と命令されて汗を出させないようにすることはできません。
- 「血圧を少しだけ下げて」と言われて操作することはできません。
なぜなら、これらは自律神経によってオートで動いているから。(自分の意思で動かしたり、操っているものではないんです。)
そして、重要なポイントなのが「自律神経は精神に大きく反応してしまう」ってこと。自律神経と精神はかなりリンクしているんです。
自律神経について簡単に説明すると、自律神経は交感神経と副交感神経という2つに別れています。
- 交感神経:構えている、緊張している状態
- 副交感神経:安堵している、リラックスしている状態。
この2つを総称で自律神経と言って、人間の体はシチュエーションによってこの2つを使い分けていいます。自律神経と勃起に仕組みはこちらのページで詳しく解説しています。
重要なのは男が勃起をする時は副交感神経が優位に立っていて、反対に交感神経が優位の状態だと勃起はしません。
そして、「不安、苛立ち、緊張、焦り」といった精神的に負荷がかかっている状態は交感神経が優位になります。
つまり、突発的でも慢性的でも精神的に問題を抱えている状態というのは、必然的に勃起をしにくいシチュエーションを作っていることになります。
- ストレスによって精神的に参っている人。
- 経済的な理由によって不安を感じている人。
- 今度こそ勃起しないと・・・と緊張している人。
こんな人はまさに交感神経の格好の餌食になります。
精神的ストレスが大きなを人が、勃起力低下が著しかったり、EDになったりしてしまうのは、身体の仕組み(勃起の仕組み)からして当たり前のことなんです。
自慰行為や性行為の前半戦などは、ガンガン勃起しているのに、本番になると「フニャってしまう・・・」なんていう現象は、精神作用によって自律神経が切り替わって起きる例です。
まさに心因性EDのテンプレートというべき現象でしょう。
2.器官の機能低下が勃起低下(ED)の根源
血管、神経、男性ホルモンを分泌する睾丸などの内蔵器官の機能が低下すると、勃起力は低下してしまいます。
- 「老化が原因で・・・」
- 「タバコが原因で・・・」
- 「生活習慣が原因で・・・」
- 「糖尿病・高血圧などの持病が原因で・・・」
これら全て、辿り着くのは器官の機能低下です。(※内蔵器官=器官)上記でも言ったとおり、勃起力低下(EDに陥る)するのには大きく別けて心因性か器質性の2通り。
”身体(器官)に問題がないのに勃起力が低下する”心因性のEDに対して、器質性は”身体に問題があるから勃起力が低下する”ということです。
極論を言えば、どんだけ偏った生活習慣をしていても、何本タバコを吸すおうが器官の機能が低下しなければ勃起力が低下することもありません。(まぁ、そんな人間はいないでしょうが・・・)
器官の機能低下というのは、病気にならない程度でも症状として現れます。老化による「体力の低下」「疲労回復の遅れ」「シワ」などがまさにコレ。
勃起は精神的な問題で左右されるほどナイーブな生理現象なので、身体のどこかに不具合が生じるだけでも大きく影響してしまうんです。中でも、勃起に関わっている重要な器官が機能を低下してしまうと、多大な影響を与えてしまいます。
男の勃起に主に関わっている器官は3つ。
- 勃起神経(末梢神経)
- 血管(血流)
- 生殖器官(睾丸、副腎、下垂体など)
勃起の仕組みからわかるように、勃起にはこの3つの器官が重要な役割を担っています。
どれか1つ機能が低下しただけで、勃起に多大な迷惑をかけてしまいます。要は、これら器官の機能が低下してしまうことが勃起力低下をまねいているんです。
それでは、1つ1つ詳しく解説していきましょう。
2-1.勃起神経の機能低下
人間の体には無数の神経があります。脳にも脊髄にもありますし、そこから体の隅々まで伸びている神経(末梢神経)もあります。
極論、この神経のどこかが支障が起きただけで勃起に影響します。
脳梗塞、脳出血、パーキンソン病、脳をひどく打って神経が傷ついきEDにパターンもあれば、交通事故で脊髄がやられてしまい、その衝撃で神経が傷つきEDなるパターン、ヘルニアが原因でEDになる人だっているくらいです。
中でも、最も多いのは末梢神経による勃起力低下(ED)なんです。
末梢神経は木で言うところの枝分かれしていて一番細い先の部分。
この細い枝のいくつかが、男性器に向かって伸びていて、脳からの性的興奮を伝達する役割をしています。勃起へ伸びている抹消神経が傷ついたり、機能が低下すると勃起に影響するのはイメージできると思います。
だって、興奮を伝える道が塞がれていたり、土砂崩れで通れなくなっているわけですから!
末梢神経は事故などだけじゃなく、病気などで傷ついたり、老化によってその機能が低下します。当然、そうなれば勃起に性的興奮を上手く伝えられないわけですから、勃起力は低下してしまいます。
この神経機能の不具合による勃起低下の代表的な例が「糖尿病」です。
糖尿病はEDの併発率80%以上というデータもあるくらい勃起と相性の悪い生活習慣病で、このバカ高い併発率の大きな原因が「高血糖による神経障害」なんです。
糖尿病の代表的な症状に「手足のしびれ」がありますが、これはまさに手足の末梢神経が傷つけられ機能が低下してしまい現れている症状です。
当然ですが、この現象は手足だけじゃなく、体中の末梢神経で全てで起こります。もちろん、男性器に伸びている末梢神経にも…
しかも、病院で「糖尿病!」と診断された人限定ではなく、糖尿病予備群(高血糖な人)でも大なり小なり影響しているんですよ。
このように神経の機能低下や障害は勃起力を直接低下させる1つの原因なんです。
2-2.血管・血流の機能低下
勃起は男性器(海綿体)に血液が流れ込むことで成り立ちます。その血液を運んでくれているのが道筋が血管です。
※以下の画像は男性器の断面図です。
しかし、老化、生活習慣などによって血管は硬くなったり、狭くなったりしてしまい、血流をどんどん悪くなります。
勃起するとアソコが硬くなるのは血液が集中するからです。中学生で習う簡単な知識です。その硬くする素である血液の流れが悪く、男性器に「ドバドバ~」と流せない状況になるから勃起力は低下してしまいます。
どれだけ性的興奮が強かろうが、血流が悪ければ強い勃起をしないというのはこういう仕組みだからなんです。
「では、なぜ血管が狭くなり、血流が悪くなるのか・・・?」
この1番の原因が皆さんご存知の”動脈硬化”。その名の通り、血管が硬くなったり、分厚くなることで血液の通り道が狭くなり、血流が悪くしてしまうんです。
また、血液自体がドロドロの状態になることも、世間一般的には動脈硬化と呼ばれています。ホースで水を撒く時にサラサラの水とドロドロの水、どっちがスムーズに流れるか?
こんなものは小学生でもわかるますね!
でも、血管の機能低下が原因で勃起力が低下している人は、体の中でそれと同じことが起こっているんです。勃起に支障がでて当然というわけです。
2-3.生殖器官の機能低下
勃起にとって性的興奮は必要不可欠なモノ。「性的興奮なしに勃起あらず!」です。
そんな性的興奮は初め脳で作られるわけですが、生殖器官が分泌する男性ホルモンのおかげで、初めは小さかった性的興奮もどんどん膨れ上がります。詳しくは「男の精力(性欲・興奮)の仕組み」を見てください。
しかし、男性ホルモンを分泌する生殖器官(睾丸、副腎、下垂体)の機能が低下してしまうと・・・
ちょっと考えただけでも想像がつきますね?
もちろん、性的興奮が膨れ上がりません。つまり、男性器に伝える性的興奮がないので、勃起力が上がらなかったり、どんどん低下してしまいます。
生殖器官が分泌する男性ホルモンの量は20歳を境に年々減少していきますが、中年以降に中折れや勃起アクシデントが起こりやすい理由の1つでもあります。
【まとめ】勃起力の低下(ED)してしまう根源
勃起力が低下したり、EDに陥る原因は2つです。
精神的な問題と器官の機能低下
医学的に言うと、精神的な問題=心因性ED、器官の機能低下=器質性EDになります。
これら世の中に出回っている「勃起力が低下する」「EDになってしまう」原因というのは全て精神的な問題と器官の機能低下のどちらかに辿り着くきます。
根源を知った上で解決方法や対策を実践すると、より効率的で効果的に進むので、勃起に悩むED野郎は是非覚えておいてください。
あの頃の勃起力を取り戻すためにね!