ストレスが男の勃起力を蝕む理由と効率的な解消法
慢性的なストレスや急激なストレスは勃起に大きな悪影響を与えてしまいます。一度でも中折れや勃起の調子の悪さを実感したことがある男ならわかると思いますが、男の精神部分は深く勃起に関係しています。
管理人も精神的なストレスダメージによって勃起の不調を経験したことがあるので、精神の問題による勃起力低下がどれほど辛いものかは理解しています。
一言にストレスと言っても、身体的ストレス、精神的ストレス、現実心因、深層心因といったように種類があります。また、良いストレスというものも存在しています。
一概にストレスが全て「悪」というわけでもなく、全てが勃起に悪影響を及ぼしているわけではないんです。しかし、現実にストレスが我々中年男性の勃起を蝕んでいるのは確かです。
今回はそんなストレスがどのように勃起低下に関わっていて、どうすればストレスと上手に向き合い勃起を守るのか詳しく紹介していきましょう。
簡単にストレスのことを知っておこう!
まず、「ストレスとは何なのか?」という事を簡単に理解しておきましょう。
ストレス(英:Stress)とは、生活上のプレッシャーおよび、それを感じたときの感覚である[1]。この文脈では、精神的なものだけでなく、寒さ熱さなど生体的なストレスも含む。
この引用文を見てもパッとこないと思います。
簡単に要約すると、「生きてる上で感じる”不快な感覚”がストレス」ってことです。そして、精神的な不快(精神的ストレス)も肉体的な不快(肉体的ストレス)があり、どちらも勃起に対して大きな負担になっています。
中でも精神的ストレスは、勃起と「直接」と言っていいほど関係しているんです。
また、勃起に関わる精神的ストレスは現実心因と深層心因の2つに別かれています。
現実心因(現実ストレス)
その名の通り、現実に起こった問題や直面している物事によって感じる精神的なストレスです。
ほとんどの精神的ストレスは現実心因になります。
- なかなか妊娠させられない焦り。
- リストラや経済的な不安。
- 最愛の人が亡くなった時の悲しみ。
- 仕事に対する極度な緊張。
- 人間関係が上手く行かないジレンマ。
- 自分のアソコのコンプレックス
現実に何らかアクションが「起こった・起こっている・起こるかもしれない」対して、焦りや不安、緊張といった感情が精神に負担にをかけているんです。
勃起の不調に対するストレスだけでなく、仕事、家庭、金銭的、人間関係といった日常生活のトラブルからも精神的なストレスは受けています。
こういったように、何かを理解しているが故に負担になっている精神的なストレスを現実心因と言います。
深層心因(深層ストレス)
こちらは現実心因とは逆で、潜在的な”何か”が原因で感じている精神的ストレスです。
つまり、何が原因かわからない、自分では理解できていないストレスです。
- 幼少期のトラウマ。
- 過去の失敗体験。
- パートナーに対する愛情の薄れ。
- 抑圧された感情。
主に過去の体験やトラウマなどが原因で、感じるストレスで、現実心因よりも根深いストレスとも言われています。
心の奥深くにある感情がなので、自分でも原因すら見つけられないという特性があります。自覚はないけども、精神的には負担がかかっている厄介なストレスになります。
ストレスが勃起を蝕む理由
ストレスについては少しは理解できたと思います。現実に起こっている自覚できるストレスと潜在的で自覚できていないストレスの2種類が精神的なストレスになります。
では、ココからが本題。
こういった精神的なストレスが「なぜ、勃起力を低下させてしまうのか?」ということについて詳しく紹介していきましょう。
1.脳が覚えるはずの性的興奮を遮断してしまう!
これは管理人自身も体験したことがある現象で、悩み・不安・焦りといったストレスが強いと性的な興奮すら湧いてきません。
性的な興奮がなければ、勃起する為の材料がないのと同じなのです。当然、勃起はしません。
僕の場合は、仕事を退職し今後の経済的な面の不安や焦りばかりが頭いっぱいになり、「それどころじゃない!」といった感じ。
脳でマイナスな感情が多すぎて、性的なことすら考えるスペースがない状態という感じです。
しかし、経験ではそんな不安や焦りのストレスが大きい渦中でも、たまに性的興奮を感じる時もあり勃起することもあります。
でも、勃起している最中に少しでも我に返って自身の問題(経済的な不安や焦りのこと)が頭をよぎると、たちまち勃起が解除されフニャフニャ状態へ。
こうなるとそれっきり全くもって性的興奮が産まれるスペースすらでてこないくらい不安で頭いっぱいになりました。
こういった体験から、過度な精神的ストレスは性的興奮すら奪い、調子がよく勃起ができたとしても、少し頭に過るだけで勃起に悪影響を与えてしまうんです。
ちなみに、実際に勃起の仕組み上、ストレスは性的興奮を妨げになっていると報告されています。
2.ストレスが自律神経を乱れさせる
男が勃起する時、自律神経が必ず関わってきます。
簡単に説明すると、自律神経は交感神経と副交感神経の2種類で成り立っていて、緊張している時は交感神経が優位に働いていて、リラックスしている時は副交感神経が優位に働いています。
そして、勃起するときな副交感神経が優位に働いているときです。
つまり、リラックしている状況でないと男は勃起することができないんです。
自律神経と勃起に詳しい話は「男の勃起に関わる”自律神経”の仕組みと問題」で詳しく解説しています。
交感神経はストレスに対して反応してくれる自律神経で、言えばストレスと戦ってくれている神経です。つまり、ストレスを感じている時は交感神経が優位になっているので、勃起しづらい状態が続いているということなんです。(逆に、ストレスを感じなければ交感神経は優位に働かないので勃起しやすい状況と言うこと。)
また、慢性的なストレスはこの交感神経と副交感神経のバランスを崩してしまいます。
例えば、ストレスが日常の中で多く感じられる人はその防衛反応として交感神経がとても活発に働いていてくれます。
交感神経も副交感神経もそれぞれの役割があるのに、ストレスが常にかかっているために、交感神経が働いて無ければならない状態が長く続きます。そうなると、本来の2つのバランスが崩れてしまい、柔軟に切り替えができなくなるんです。
つまり慢、勃起をしたい時に副交感神経へ上手く切り替わらないということで、勃起力が低下してしまいます。
3.うつ病のED併発率は高い
精神的ストレスの最終地点である「うつ病」。なんと、うつ病患者の約半分がEDを併発していると言われているくらい、うつとEDは深い関係にあるんです。
やる気、気力が奪われる病気なだけに勃起力に悪影響を与えるのは当然で、うつ病と診断される前の段階(うつ気味)というだけでも勃起を蝕んでいるんです。
また、うつ病の治療に使われる治療薬(SSRI、SNRI)は長期間服用すると副作用によって返ってEDを引き起こすリスクもあるんです。
「うつ病(うつ気味)でもED、うつ病を治療する薬を飲んでもED…」まさに八方塞がりの状態に思えますが、副作用に関する勃起力低下は服用を中断すると回復するとも言われています。
うつ病の不快な症状は勃起の問題だけではないので、「EDが悪化するから治療薬は飲まない!」というわけにもいきません。
何にせようつ病になった場合は、まずうつ病を治すということが先決。勃起力の回復その後というのが正しい順序になります。
4.男性ホルモンの分泌が制御される
男性ホルモン(テストステロン)は男の性的興奮を高めてくれるガソリンのようなものです。強い勃起には絶対に欠かせないエネルギーと言ってもいいでしょう。
そして、ストレスと戦ってくれるホルモン物質でもあります。
しかし、慢性的にストレスを受けていたり、急激なストレスを受けた場合は、男性ホルモンよりも効率よく戦ってくれるコルチゾールという物質が体内で大量に分泌されます。
コルチゾールは「ストレスホルモン」と呼ばれていて、「ストレスと戦うプロフェッショナル」にストレスとの戦いをバトンタッチするイメージです。そうなると男性ホルモンは戦いの邪魔をしないように、分泌量を大幅に減少します。
つまり、コルチゾールと男性ホルモン(テストステロン)の量は反比例するんです。
慢性的にストレスを感じている人はコルチゾールが体内で必死に戦ってくれています。言い換えれば、男性ホルモンの分泌が抑制させている状態。
冒頭で言ったように、男性ホルモンは性的興奮のガソリンです。そんな状況で強い勃起は不可能。つまり、精力を低下させ勃起力の低下を慢性的なストレスが招いているんです。
5.ストレスがトラウマになる
急激なストレスはトラウマとなって脳裏に焼き付きます。中でも性行為中の失敗談や精神的ダメージは、自覚がなかったとしても心には大きな傷跡として残すことが多いんです。
これも管理人は体験済み勃起的な現象です。
例えば、「途中で中折れしてしまって恥をかいた。」「また、そのせいで相手に恥を書かせてしまった。」という失敗談は、性格にもよりますが、己に対して精神的ダメージを与えます。
- 「次はちゃんとしなければ!」
- 「また中折れしたらフニャチン野郎ってバレてしまう・・・」
- 「今回も勃起しなかったらどうしよう・・・」
- 「相手に気を使われるようなあんな空気はもう嫌だ・・・」
といったように、前に受けた精神的ストレスがトラウマとなって、脳裏によぎってしまいます。
そして、その本番になると「トラウマがフラッシュバック」。これが急激な緊張・不安・あせりといったストレスをさらに大きくし、勃起の低下を手伝います。
これが1~2回なら「たまたま」ということで自分の中で済ませられますが、何度も続くと完全にトラウマになります。
経験では、全く忘れていたのに本番に成ると脳裏によぎるようにもなります。これって完全にトラウマですよね。
「絶対に考えない!」って心構えしていても、その時点でトラウマの手のひらで踊っているようなものなので解消方法かなり難しいです。
ちなみに、この無限のような負のループは心因性EDになっている男ではあるあるなんですよ。
6.集中力が低下する
ストレスによる勃起不調の症状は色々ありますが、勃起の維持が短くなるといのはストレス性の特徴です。
これは「1.脳が覚えるはずの性的興奮を遮断してしまう!」で紹介した内容と少し似ていますが、性的興奮に対して”集中できなくなって”しまうから興奮がマダラになり、結果維持する力が弱まってしまうんです。
- 仕事でかなり切羽詰った状況、、、
- クビになるかもしれない、、、
- もしかしてリストラ、、、
なんて状況で性行為に集中することなんてできないですよね?まぁ、その人の性格にも左右されますが、ほとんどの人はそんな追い詰められた状態の中で精力が溢れてくるっていうケースはないと思います。
男にとって仕事の悩みってかなり大きいんですよね。、それ故に仕事系のストレスから解放された時ってとても幸せになったりしませんか?
この場合だと、ストレスの原因が仕事とわかっているわけですから、それが解決すれば和らぎます。しかし、その原因すらわからない状態だと、ゴールの見えない暗闇に突入しているので対策は難しくなります。
これが現実ストレスと深層ストレスの大きな違いです。
オススメの効率的な解消法
ストレスといっても人によってかなり違いがあるので、ピンポイントで克服する方法を紹介することは不可能に近いので、ストレスと勃起の関係について浅く広く伝えたいと思います。
1.呼吸は唯一操れる自律神経
自律神経が勃起と密接な関係があることは上記で消化しましたが、その自動で動いている神経を操るポイントを紹介したいと思います。冒頭で言ったように、僕は自律神経で痛い経験をしたことがあるので、多少コントロールすることができるようになりました。
そのポイントとなるのが呼吸です。
呼吸っていうのは、人間の体で唯一自分の意志と自律神経がつながっている行動なんです。
呼吸は息を吸う時に交感神経が主導権を握り、息を吐く時に副交感神経に主導権が切り替わります。
これを上手に使ったのが深呼吸ってやつです。だれでもやったことがあるでしょ?
息を3秒くらいかけて大きく吸って、10秒くらいかけて息を吐き出す。
交感神経の主導権が3秒、副交感神経の主導権が10秒、するとみるみる内にリラックス状態が作れます。僕はこれで、自律神経をあるていどコントロールすることができます。
この体の仕組みを見つけた医学者は天才だとハゲタカは思っています。笑