マカの精力・勃起に与える効果
今や精力剤の定番原料でもあるマカ。副作用がなく安全で男性更年期に起こる精力低下、ED、男性不妊といった効果があることで、サプリとしても人気の原料です。
アルギニンや亜鉛などの成分と違って、マカは原料そのものです。
つまり、マカはアルギニンや亜鉛などが含まれているオールインワンパック。
精力剤は成分だけをバランスよく配合して作られているタイプとマカなどの原料を主軸として作っている精力剤に大きく別れています。
もちろん、原料と成分を組み合わせて作られている精力剤もあります。
- 成分を組み合わせて作るタイプ(成分+成分)
- 原料を組み合わせて作るタイプ(原料+原料)
- 成分と原料を組み合わせて作るタイプ(成分+原料)
夜な夜な薬局では「精力成分」「精力原料」と言ったりしていますが、この精力原料の筆頭格が「マカ」です。
精力剤を知らない人もマカは耳にしたことがあるくらい有名ですが、具体的にマカにはどんな精力・勃起に役立つ効果があるのか詳しく解説していきましょう。
マカが精力剤の定番原料なっている理由
マカの効果を紹介する前に、まず、マカについて軽く説明しましょう。
マカは日本の植物ではなく、南米ペルーが原産の植物です。中でも「多年草植物」と言われていて、ペルーでは2000年も前から栽培されているものなんです。
インカ帝国時代に栄養源として食されていた植物なんです。
マカは植物の根っこで、トンカットアリや朝鮮人参などと同じような植物だと思ってください。カブや大根なんかも根っこの部分がメインですよね?それと同じような感じです。
今でも現地ではマカを粉末にしたり、スープやシチューに入れたりもするそうです。
ちなみに、多年生植物とは数年生存する植物のこと。
一般的に食べられている植物や果物は1年の間で”実る時期と枯れる時期”というのを繰り返しますが、マカは一度育つと複数年も枯れること無く存在する植物です。
マカは栄養価が高いことで精力剤や健康サプリで用いられるようになった原料で、その高い栄養価はマカの育つ過酷な環境が大きな理由と言われています。
マカは標高の高い土地で栽培されています。標高が高いので強烈な紫外線や昼夜の温度と差が大きくあり、植物とはいえかなり過酷な自然環境でも育てられているんです。というよりも、マカ以外の植物だと育たない環境と言っていいでしょう。
過酷な環境なので、マカは土の栄養をたっぷり吸収して自生します。
そのため、一度マカを栽培した土地(土壌)は数年間不毛になるとまで言われています。
この育ち方こそが、他の植物と比べ物にならない豊富な栄養価を秘めている理由なんです。
そんなマカは栄養バランスが豊富で、NASA(アメリカ国立航空宇宙局)の宇宙食として採用されるほどです。
こういった公的な機関などで栄養価を認められたことから、精力剤やサプリといった多くの商品に配合されるようになっていったんです。
自生している天然原料ということもあって、副作用がなく安全に飲み続けることができるというのもマカを配合する大きな理由にもなっています。
マカに含まれる成分と特徴
マカは単体の成分と違って、マカだけで多くの成分が含まれています。これこそが1番の強みで、マカが精力剤に支持されているポイントでもあります。
マカに含まれている成分が以下。
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンC、ビタミンE、ナイアシン、カロチン、鉄、銅、リン、亜鉛、カルシウム、セレン、マグネシウム、ナトリウム、リジン、アルギニン、グルタミン酸、セリン、ヒスチジン、グリシン、トレオニン、アスパラギン酸、アラニン、グルタミン酸、チロシン、フェニールアラニン、バリン、メチオニン、イソロイシン、ロイシン、プロリン、サルコシン、システイン、トリプトファン
マカに含まれている全成分を見ると精力剤の配合成分とともてよく似ているのがわかります。
成分の含有量の違いはありますが、アルギニン、亜鉛、ビタミン類など精力剤には欠かせない成分がマカだけで補えているんです。
ビタミンやミネラルが豊富に含まれているのは有名ですが、必須アミノ酸も豊富に含まれているんです。(必須アミノ酸とは人間の体内で作られないアミノ酸。)
ちなみに、マカだけで16種類にのアミノ酸が含まれています。
マカが精力や勃起に対して効果的なのは、「栄養価が豊富に含まれている」だけではなく、しっかり精力や勃起に対して有効的な成分がバランスよく含まれているからなんです。
この成分の種類とバランスがマカの最大の特徴と言っていいでしょう。
また、人間の身体は有効成分を摂取したからといって、その全てが吸収されるわけではありません。俗にいう「吸収率」というやつなんですが、成分の吸収率は一緒に摂取する成分によって大きく変わってきます。
つまり、多くの成分種を含んでいるマカは成分同士の相乗効果で吸収率が高くなり効率的なんです。
ちなみに、成分の相乗効果は人の手で成分と成分を組み合わせるよりも、自然界の食物として出来上がった方がナチュラル効果があり、安全性に長けているんですよ。
栄養の種類も豊富、含まれている成分バランスも優秀!
世界的にマカが「天然のバイアグラ」と言われるのも納得できますね。この特徴を知れば色々な精力剤にマカが配合される意味も想像できると
思います。
マカが与える精力・勃起の効果
マカには色々な効果があることで知られています。中でも男に対しては滋養強壮、精力増強(性欲向上)、男性不妊改善、更年期障害といったような老化や疲労に対する効果が多くあります。
上記でも紹介したようにマカに含まれている成分やバランスがシモに対して効果を発揮しているわけですが、具体的にどのような仕組みでどんな有効性があるのかを詳しく解説しましょう。
1.マカに含まれるアルギニンの効果
精力剤でもお馴染みの成分「アルギニン」。医療機関でも精力や勃起に対して研究成果が報告されている成分で、その有効性は折り紙つき
です。そんなアルギニンはマカに豊富に含まれています。
アルギニンは成長ホルモンの分泌を促す働きがあり、この成長ホルモンこそが低下した生殖機能を高めるのに重要な役割をしています。反対に老化によって成長ホルモンが低下することで、精力減退を加速させてしまっているんです。
また、成長ホルモンは男性の筋肉量を保つ上でも重要な物質で、筋肉量と男性ホルモンの関係からわかるように精力増強の根本的な部分にも働きかけてくれているんです。
もう一つ、アルギニンで忘れては行けないのが一酸化窒素(NO)の働き。
アルギニンは体内に取り込まれると吸収される段階だ一酸化窒素(NO)という血管を拡張させる物質を作り出します。一酸化窒素は男が勃起する時に直接関わっている物質で、少なければ勃起力が低下し、多ければ勃起力が高まります。
また、一酸化窒素よって血管の健康も維持できるので、勃起に対して有効的な働きをしているんです。
マカに含まれているアルギニンだけでこれほど精力・勃起に対して効果が期待できるんですよ。
2.マカに含まれる亜鉛の効果
亜鉛もアルギニン同様に精力剤にとって欠かせない成分であり、精力や勃起にとって必要不可欠な成分です。
当然、マカは亜鉛も豊富に含んでいます。
亜鉛は別名「セックスミネラル」とも呼ばれている成分で、精力・性欲の源である男性ホルモンを体内で合成する上で欠かせません。何よりも、男性ホルモンを作っている睾丸(精巣)には亜鉛が大量に含まれています。
睾丸(精巣)が正常に動いているのも亜鉛あってこそなんです。
精力減退や性欲低下の男に亜鉛を投与するだけで、「精力や性欲の改善が見られた」という医療機関の研究報告は数多く有り、「セックスミネラル」という名前に負けないほどの実績・可能性が秘められています。
3.マカに含まれるビタミンEの効果
老化防止のビタミンとも呼ばれている「ビタミンE」。最近、メディアでもよく老化や生活習慣病に役立つ成分としてフューチャーされているので知っている人も多いかと思います。
マカにはビタミンB郡、ビタミンCだけでなくビタミンEも豊富に含まれているんです。
ビタミンEの1番の働きは「抗酸化作用」。
この働きがあるから老化防止や生活習慣病に対して有効的なビタミンと言われています。
生殖器官(精巣や海綿体など)にかぎらず、人間の身体は活性酸素によって酸化してしまうことで衰えてしまいます。小学生の時に理科で習う「酸化」ですが、簡単に言うとサビてしまうということです。
臓器や血管など身体に活性酸素が発生するから酸化してしまい、サビてしまい機能がどんどん低下してしまうわけです。そんなサビの原因でもある活性酸素を撃退するのが抗酸化作用のある成分です。
つまり、ビタミンE。
生殖器官の老化を阻止したり、血管の衰えを予防するから精力や勃起に対して効果が的なんです。
また、「ビタミンEと同時にビタミンCを摂取すると抗酸化作用が高まる」という研究報告があります。
マカで素晴らしい点はビタミンEだけでなくビタミンCも豊富に含まれており、同時に取り入れられることで相乗効果があることです。
これこそマカに成分バランスがもたらす最大の特徴です。
4.マカに含まれセレンの効果
マカにはセレン(別名:セレニウム)という栄養素も含まれています。あまり聞き覚えのない成分名ですが、抗酸化作用がビタミンEの数十倍も
高い栄養素なんです。
ガン予防でも有名な成分で、セレンを多く含んでいる食物を食べている地域の人間はガンの発生率が少ないという研究報告がアメリカで発表されているほとです。
それほど強い抗酸化作用がセレンには秘められているんです。
また、セレンには抗酸化作用だけでなく血管拡張の働きもあり、勃起に対しても有効なんです。
セレンの抗酸化作用は「グルタチオンペルオキシダーゼ」という抗酸化酵素があると高まることが研究でわかっていて、この働きはビタミンEを同時に摂取することで発揮されるんです。
「ビタミンE&ビタミンCの相乗効果」と「セレン&ビタミンEの相乗効果」がマカでは同時に得られるので、抗酸化作用が最大限まで発揮されるんです。
マカの効果は成分同士の相乗効果
マカの精力や勃起に対しての効果は、成分1つ1つの役割というよりも、成分同士が織りなす相乗効果にあります。
これこそが、栄養素が豊富なマカだからこその特徴です。
セレン、ビタミンE、ビタミンCなどの相乗効果はほんの一角で、アルギニンや亜鉛の吸収率をサポートするビタミンB郡、銅、鉄、マグネシウムなどあらゆる成分が無駄なく働きかけているんです。
また、マカに含まれるアルカロイド、ステロール、デキストリンという生理活性物質などは珍しい栄養素も含まれていて、これらも精力減退や勃起力低下に対して有効的な働きが期待できます。
こういった相乗効果がマカの精力や勃起に対する効果を高めてくれているんです。
これを成分だけを組み合わせて作った場合、コストも高くなってしまいます。そういった点も踏まえると、マカが多くの精力剤に配合されている理由も理解できると思います。
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