牡蠣に含まれる精力増強成分!栄養価は「生」or「加熱」どっち!!
日本でもお馴染みの食材である「牡蠣」ですが、けっこー好き嫌いが別れると思います。味の云々もありますが、「牡蠣にあたったことのある人」「食中毒が怖いという人」は拒絶する人もいるくらいです。
管理人は牡蠣大好きなので、毎年食べてしまいます。(ちなみに、まだ一度も当たりを引いたことはありません。)
そんな牡蠣ですが、実は「お酒を飲む男性」や「夜の元気がイマイチ・・・」という人には定番な食材です。
肝臓や精力に弱ってきたな・・・と感じた人は要チェックです。
というよりも、精力剤にも牡蠣そのものを原料に使っている商品もあるくらい牡蠣に含まれている栄養素・成分は高いんですよ。
牡蠣好きな人からすれば、「高栄養価!味も良し!」ということもあって、どうせならサプリじゃなく、食材としていただきたいものです。特に牡蠣シーズンとなる冬には積極的に食べて栄養価を蓄えておきたい旬な食材と言えるでしょう。
今回はそんな牡蠣がどれほど男の精力・勃起に対して有効的な食材なのかを詳しく紹介していきたいと思います。
牡蠣の精力成分と言えば「亜鉛」
牡蠣には色々な栄養素が豊富に含まれていますが、「精力」「男」という角度から見ると「亜鉛の含有量」は見逃せないポイント。他にもミネラルやビタミンB群などが多く含まれているので、全般的に栄養価の高い食材であることはお忘れなく!
セックスミネラルとも言われている成分「亜鉛」!!
結論から言うと、亜鉛こそが「牡蠣が男の精力アップに良い」と言われている最大の理由です。
亜鉛はどんな精力剤でも含まれているくらい欠かせない成分で、男の精力を高める上で常識とも言える位置に君臨している成分です。
そもそも、亜鉛がないと男性ホルモンは作られません。亜鉛を材料にして男性ホルモンは作られていて、それがゆえに睾丸(精巣)に亜鉛は大量に存在しています。
また、EDの臨床実験では「亜鉛の摂取量を増やしただけでEDが改善した」なんていう報告もされています。
もう一つ、男性の精子を形成するのに亜鉛は必須になります。人間の体の中で亜鉛が一番含まれているのは精液の中で、精力の減退が起こっている男性の多くが精液に含まれている亜鉛が欠乏しているんです。
このように亜鉛は男の生殖機能に対してあらゆる角度から働いてくれている成分なんです。
詳しい亜鉛の精力・勃起に対する効果や有効性は「亜鉛が精力・勃起に与える効果」で紹介しています。
牡蠣の良さは亜鉛だけではない!
亜鉛が精力増強、男性不妊に良い成分なのは間違いありませんが、亜鉛のみを摂取していても、ほとんど意味がありません。
そもそも、人間の体は「亜鉛だけ」を摂取したとしても、そのほとんどが体外に排出されてしまうんです。
成分や栄養なんて言うのは「体に吸収されてなんぼ!」です。
亜鉛は摂ってるけど、身になっていないなら、それは摂っていないのと一緒。
では亜鉛を効率よく摂取するにはどうするのか!?
1番は食品から摂取することです。中でも「牡蠣」は吸収率を考えた上でも優秀な食材になります。
牡蠣は亜鉛以外にも豊富な栄養素を多く含んでいます。当然ですが、牡蠣を食べれば亜鉛と同時にこれら栄養素も摂取することになります。これが体への吸収率を高めるのに最も効率のよい方法です。
人間の吸収率というのは同時に摂取する栄養成分によって違ってきます。そのため食品が含んでいる成分バランスが重要で、牡蠣にはその栄養バランスが整っているんです。
サプリは手軽ですけど、吸収率という点では食品には絶対にかなうことができません。もちろん、単体でも吸収率の高い栄養素も存在しているので一概には言えませんが、亜鉛に関しては単体では吸収率が悪いので、食品から摂取することをオススメします。
牡蠣には含まれる「タウリン」も多く含まれている!
牡蠣にはタウリンも豊富に含まれていて、タウリンと言えば「栄養ドリンク」などにも含まれている世間では「元気にさせる」成分として知名度があると思います。確かにタウリンは疲労回復、スタミナ増強といった幅広い効果がありますが、肝臓にとってかなり有効的な成分なんです。
お酒(アルコール)を飲む人にとって肝臓の機能や健康が重要であることは誰もが知っていると思います。
アルコールは体内に入ると肝臓によって分解され無毒化されます。
アルコールを分解(無毒化)する役割はアルコール脱水酵素という肝臓が分泌する酵素ですが、この酵素がアルコールを分解する時に副産物としてアセトアルデヒドと呼ばれる物質が発生してしまいます。
二日酔いの原因はこのアセテアルデヒドなんですが、これを分解するために活躍するのが亜鉛です。つまり、アルコールを大量に飲むと亜鉛がかなり消費されてしまうんです。
しかし、タウリンを摂取しているとアセトアルデヒドを分解能力を高めてくれるんです。そのため、亜鉛の消費量も少なくなるので、お酒の飲み過ぎによる性力低下を防ぐことになるんです。
また、タウリンは肝機能そのものを高める役割もしているので、お酒好き&精力低下という男性にとって欠かせない成分なんです。
牡蠣の栄養価(成分)をチェック!
牡蠣を食べる上で「生」or「加熱」というのは大きなポイントです。生で食べる人もいれば、加熱したほうが美味しい、加熱しないと食中毒が怖いなど色々な意見があります。
牡蠣の栄養価(含まれている成分)から、生か加熱調理どちらが牡蠣の恩恵を最大限に受けることができるのか紹介しましょう。
牡蠣に限らず、色々な食品でも、生or加熱調理で栄養価は変わってきます。特に加熱調理だと成分(栄養素)が失われることが多くあります。しかし、逆に加熱することで高まる成分だってあるんです。
成分 | 生 | 加熱(水煮) | |
エネルギー | 60kcal | 298kcal | |
水分 | 85g | 51.2g | |
たんぱく質 | 6.6g | 12.5g | |
脂質 | 1.4g | 22.6g | |
炭水化物 | 4.7g | 112g | |
灰分 | 2.3g | 2.5g | |
タウリン | 1170mg | ? | |
ミネラル | ナトリウム | 520mg | 300mg |
カリウム | 190mg | 140mg | |
カルシウム | 88mg | 35mg | |
マグネシウム | 74mg | 42mg | |
リン | 100mg | 260mg | |
鉄 | 1.9mg | 4.5mg | |
亜鉛 | 13.2mg | 25.4mg | |
銅 | 0.89mg | 2.81mg | |
マンガン | 0.38mg | 1.03mg | |
ヨウ素 | 73μg | 0μg | |
セレン | 48μg | 0μg | |
クロム | 4μg | 0μg | |
モリブデン | 4μg | 0μg | |
ビタミンA | レチノール | 22μg | 0μg |
カロチンβ | 6μg | 0μg | |
β−カロテン当量 | 6μg | 18μg | |
レチノール当量 | 22μg | 2μg | |
ビタミンE | トコフェロールα | 1.2mg | 9.5mg |
トコフェロールγ | 0 | 6.7mg | |
トコフェロールδ | 0 | 0.9mg | |
ビタミンB | B1 | 0.04mg | 0.05mg |
B2 | 0.14mg | 0.09mg | |
ナイアシン(ビタミンB3) | 1.4mg | 1.6mg | |
B6 | 0.08mg | 0.02mg | |
B12 | 28.1μg | 32.2μg | |
葉酸(ビタミンB9) | 40μg | 25μg | |
パントテン酸(ビタミンB5) | 0.59mg | 0.56mg | |
ビオチン(ビタミンB7) | 4.5μg | 0μg | |
ビタミンC | C | 3mg | 0mg |
脂肪酸 | 飽和 | 0.23g | 6.18g |
一価不飽和 | 0.18g | 3.94g | |
多価不飽和 | 0.32g | 10.66g | |
コレステロール | 51mg | 110mg |
成分表から牡蠣のビタミンやミネラルの含有量はかなり豊富なのがわかると思います。
中でも注目するべきは冒頭でも紹介した「亜鉛」と「タウリン」です。(もちろん、他の成分も吸収率という面で重要です。)
亜鉛に関しては、生よりも加熱した方がグンと増えているのがわかると思います。つまり、牡蠣から亜鉛を効率よく摂取するのであれば、加熱調理した方が良いということです。
しかし、一方でタウリンは加熱調理すると「?」となっています。具体的な数値が調査できなかったので、「?」にしているわけですが、タウリンは加熱すると分解されてしまう性質があります。
つまり、加熱すると間違いなくタウリンの含有量は低くなります。
加熱後のタウリンには諸説あり、「加熱により約30%ほど低下」「300℃以上じゃなければ壊れない」と言われています。
加熱調理で牡蠣を食べる際、農林水産省の公式HPでも「85~90℃で90秒間以上の加熱」がノウイルス予防の調理として推奨されているので、通常の調理方法だとタウリンが壊れる心配はないでしょう。
また、加熱によってタウリンが約30%低下と言われていますが、これもタウリンそのものが壊れるわけじゃなく、溶け出してしまっているだけなので、牡蠣の煮汁や出たエキスまでしっかり飲み干せば、余すこと無く牡蠣のタウリンを取り入れられます。
つまり、生で食べるよりも、加熱調理して煮汁もしっかり飲み干す食べ方が、牡蠣に含まれる亜鉛&タウリンは1地番効率よく摂取できるんです。
加熱調理した方が「牡蠣にあたるリスク」も少なくなるので一石二鳥です。
牡蠣は”生食用”と”加熱用”の違いは鮮度じゃない!
牡蠣の販売で良く見かける生食用と加熱用。
これって鮮度の違いじゃないって知っていましたか?
大抵、同じ食品で生食と加熱で別けられている場合は、鮮度が関係してきますが、牡蠣の場合は鮮度ではなく採れた海域の違いなんです。
要は採れた場所の違いによって生食用と加熱用に別けられているんです。(保健所が指定した場所で摂れた牡蠣は生食用で売ってOKみたいな感じで!!)
生で食べれる牡蠣の方が栄養だと思っている人が多いと思いますが、上記でも説明したようにそれは”間違い”です。
加熱用の方が栄養価は豊富なので、加熱して調理する(鍋、カキフライ、焼きガキ)場合は、加熱用を選んだ方が栄養価を高いまま食べることができます。
生食用は生で食べる時だけ!!
これが栄養的にも経済的にも効率が良いです。
牡蠣の成長と栄養吸収の仕組みで別れている!!
牡蠣の生食と加熱食は育った地域によって違います。「なぜそんなことになるの?」って思いますが、これは牡蠣の生態や成長過程によるものです。
牡蠣は海の中の栄養素(プランクトンなど)を吸収して成長しています。栄養素を吟味して吸収することはできないので、海水をとりあえず吸い込んで、その中の栄養素を吸収しているんです。
クジラが大きな口を開けて魚を食べる時のイメージです。
あの時、海水もかなり飲みこんでいますからね。(管理人のイメージ)
ちなみに、牡蠣は1日に300リットル以上の海水を飲みこんで栄養を吸収しています。
この時、必要な栄養素だけじゃなくて人間に害のなる成分も一緒に吸収してしまうんです。
それがどんどん蓄積して育った牡蠣を人間が生で食べると「牡蠣本来の栄養素」だけじゃなく、害になる成分も体に入ってくるので「俗にいう牡蠣にアタル」っていうことになってしまうんです。
そういった害も含んだ牡蠣は生で食べるのは危険っていうことで、保健所が収穫できる地域を指定して生食用と加熱用で別けているんです。
ちなみに、加熱用の牡蠣が生息している地域は河口付近、湾や沿岸などになります。
こういった海域の方が山や河川からの栄養素が多いので、そこで育った牡蠣の方が栄養価は高いんです。しかし、その分、山や河川から害のある成分も含んでしまうので、生ではリスキーすぎるっていうことです。
聞こえ的には「生食用」の方が栄養価が高いと思いがちですが、牡蠣の場合は加熱用の方が栄養価が高いんです。しかし、調理の段階で加熱しなければならないので、栄養素が少なくなって、結果的に生食用を生で食べた方が栄養価は高いっていうことになります。
牡蠣の旬は2回訪れる
最近では牡蠣小屋、オイスターバーといった小洒落たお店もあって、牡蠣は密かに流行っているみたいです。管理人も牡蠣が大好きなので牡蠣小屋、オイスターバーには何度も行っています。
牡蠣の旬と言えば冬(厳密には冬~春にかけて)ですが、牡蠣は夏にも旬を迎えます。
「岩牡蠣」という種類の牡蠣で、別名で夏牡蠣とも呼ばれています。
画像引用:岩牡蠣と真牡蠣は何が違うの? | 魚介類の山内鮮魚店
岩牡蠣は冬の牡蠣(真牡蠣-まぎき-)と比べてサイズ大きくて、甲羅の色も若干茶色っぽくて見た目から違います。
2回旬が来るといっても、やはりメインは冬の真牡蠣ですね。甲子園でいう所の春と夏みたいな感じです。やはり甲子園も夏がメインですよね?それと一緒で牡蠣も冬がメインです。
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