タバコが喫煙者の勃起を奪う原因と「減煙」だけでも勃起力が高まる理由
「勃起に対してタバコは最悪!」という知識は多くのメディアで見かけると思います。勃起に限らず、健康という意味では吸うより吸わない方が絶対的に良いわけですが、そんな勃起とタバコ(喫煙)の直接的な影響を詳しく調査してみました。
偉そうに「タバコが勃起に悪い!」と言っていますが、実は管理人も喫煙者です。今でこそ1日10本くらいのスモーカーですが、数年前までは1日40本(2箱)は吸っていたヘビースモーカーでした。
ED経験がある僕ですが、勃起のためだけにタバコの量を減らしたわけではありません。
健康や周りの環境などその他もろもろもを含めて減煙を行ったんですが、単純に吸う量を減らすだけでも体に多くの変化があったことは事実です。その中には勃起に対する変化もありました。
そんな経験から言えることが1つ。「勃起に悪いからED野郎は今すぐタバコをやめろ!」と言うわけではなく、「吸う本数を減らすだけでも効果あり」ということ。
それでは、そんな実体験と簡単な医学的な知識を用いてタバコ(喫煙)が勃起力に悪影響を与えているカラクリを紹介したいと思います。
喫煙者のEDリスクは1.65倍!!
喫煙者なら「ピクッ!」と反応してしまうよくあるフレーズ「タバコは〇〇のリスクを××倍に!」これはED(勃起不全)に関しても調査されたデータがあり、その結果が「喫煙者は非喫煙者に比べてEDになる可能性がが最大で1.65倍も高い」というものです。
中国男性7000人以上を対象に行われた調査研究なので、信憑性の高いデータだと思います。
一応、本元の調査が以下。
Multivariate-adjusted odds ratios of erectile dysfunction were 1.27 (95% CI: 0.91, 1.77), 1.45 (95% CI: 1.08, 1.95), and 1.65 (95% CI: 1.08, 2.50) for those who smoked 1-10, 11-20, and more than 20 cigarettes per day,
※英文ですなんですが、Google Chromeの日本語訳すれば簡単に読めるレベルです。
簡単に要約すると、「喫煙者のEDリスクが最大で1.65倍で、そのリスクは1日に吸うタバコの本数によって変わります。」という内容です。
上記の研究データを参考に作ったグラフが以下。
このグラフのように、非喫煙者(1日0本)を基準にして、1日1~10本を吸う人、1日11~20本を吸う人、1日21~本を吸う人の3つに別れていて、1日21本以上タバコを吸う人で1.65倍の数値が報告されています。
喫煙本数に比例して勃起に与える悪影響は変化するということです。
ポジティブ思考で言い換えれば、数量を減らせば勃起への影響は軽減されるということですね。
ED患者の80%以上が喫煙者という説
喫煙者と勃起に関係するデータを調査している段階で「ED患者の80%以上が喫煙者」と公開しているメディアが多くありましたが、このデータを裏付ける研究報告も調査報告も確認がとれませんでした。
僕の調査不足なのかもしれませんが、5~6時間ほどWEBを徘徊したのですが、見つけることができませんでした。このデータの裏付けとなる研究・調査があれば教えてほしいです。見つけた方はお問い合わせフォームよりお待ちしています。
ということなので、夜な夜な薬局では現段階でこの「ED患者の80%以上が喫煙者」説はウソだと思っています。
ちなみに、海外では「一般の喫煙率が28%であるのに対し、EDの方の喫煙率は40%と大きく上回っている」という調査報告があります。
この報告に関しては、上記の「喫煙者のEDリスクは1.65倍」と数値が似ているため少しは信頼できるデータかと。
ネット調査では喫煙者の71%が「勃起に自信がない!」
日本人の成人男性7,000人以上を対象とした勃起と喫煙に関するアンケート調査も存在しています。この調査では喫煙本数と自分の勃起に対する自信を調査したものなので、客観的なデータではなく主観的な調査になっています。
「1日2箱以上」喫煙する人の71%、「1日1箱程度」喫煙する人の59%が、自信が「ない」と回答。
調査の結果をまとめると以下の感じ。
喫煙量(1日) | ||||
2箱以上 | 1箱程度 | 数本程度 | 非喫煙者 | |
勃起時の自信がない | 71% | 59% | – | – |
EDの自覚がある | 66% | – | – | – |
簡易なWEBアンケートで、調査結果の公開情報も少ないので不明な部分が多いですが、1日に2箱以上吸っている人の71%が「勃起に対して自信がない」と回答しているのはヘビースモーカーにとってヒヤッとしてしまいますね。
タバコが勃起に与える”悪”影響
上記の調査結果やデータを見る限り、どう考えても喫煙は勃起に対して悪影響を与えています。
何となくわかっていた事ではありますが、具体的な数字を見せられると、「少しタバコの量でも減らしてみようかな?」と思えたんじゃないでしょうか。
では、次は「タバコの何が勃起に悪いのか?」「どう勃起に影響しているのか?」を突き詰めていきましょう。
喫煙者ならタバコの害についてそれなりの知識はあると思います。
「ニコチンが悪い」「タールが問題」などスモーカーの大半の人が知っているけど、タバコが不味くなるから蓋をしていた情報だと思います。
しかし、勃起力を蝕んでいる原因は主はこのニコチンとタールです。
そもそも、タバコの百害をもたらしているほとんど要因はニコチンとタールの2つです。(ほぼ全部だと言っても過言ではありません。)
勃起に関してもこれは同じこと。
つまり、勃起に対してマイナスをもたらしているのはニコチンとタールなんです。
それでは、この両成分が勃起にどういう悪さを働いているのか具体的に紹介していきます。
ニコチンが勃起を奪う仕組み
タバコの依存をもたらす成分「ニコチン」。俗に言うニコチン中毒が「タバコを止めたくても止めれない」原因を作りだしています。
しかし、ニコチンは中毒症状だけを与えている成分ではありません。
ニコチンは体に取り込まれると血管を収縮させてしまいます。
タバコを吸う人はこの血管の収縮がタバコを吸う度に起こっているというこです。タバコを吸い始めた時にあった「ヤニクラ」と呼ばれる現象はまさにこの血管収縮がもたらす症状の1つ。
タバコを吸うことでニコチンが摂取され血管が急激に収縮し、脳に血液が行きわたらずクラクラくるんです。特に血管収縮に慣れていない生活だとなおさらこの現象が大きく症状として現れているんです。
そんな作用がありますが、ニコチンは麻薬ではありません。しかし、毒物として指定されている成分でもあります。
それではニコチンが勃起力を低下させてしまう原因を1つ1つ詳しく紹介していきましょう。
1.血管の収縮が血流を悪くしている
ニコチンは血管を収縮する作用があるため、タバコを吸った瞬間から毛細血管は通常よりも細くなります。
血管が細くなるということは血液の流れが悪くなり、血流のスピードが遅くなるんです。
太い動脈ならまだしも、男性器まで伸びている末端の毛細血管などは通常でも細い血管なのにそれがさらに収縮するわけですから、血液が運びにくくなるのは当然です。
そうなると血液をペニスに送り込みにくい状況になるので勃起力を低下させてしまうんです。
参考画像:たばこの3大有害物質 – ニコチン – 札幌市手稲区の内科・消化器内科の診療科目|くにちか内科クリニック
この研究画像を見る限りだと、吸って数分間だけ血管の収縮が大きいというのがわかります。というよりも、下の画像に関しては血管が消えたようにも見えますね。
でも数分で元通りに戻っているので「収縮作用自体は短からそこまで勃起に影響しないのでは?」と思ってしまいますね。しかし、ニコチンが摂取されて完全に身体から抜けるのに3日間かかるんです。
つまり、タバコを1本数だけでニコチンが3日間は作用しているということ。
血管に対して収縮作用が大きいのは喫煙直後ですが、ニコチンが体に残っているのであれば、少なくともポテンシャルMAX状態の血流ではないんです。
「今日は中折れしないためにタバコを控えておこう!」と思っても時既に遅し。やるのであれば3日前から禁煙しないと意味がありません。
2.血管収縮は動脈硬化に拍車をかける
タバコによる動脈硬化はどこでも言われているほど有名な話ですが、これもニコチンの血管収縮作用が関係しています。
厳密に言うと、ニコチンだけではないんですが、動脈硬化にニコチンも追い打ちをかているんです。
上記で、血管が収縮すると血流スピードが遅くなると紹介しましたが、これによる影響って血流が悪くなるだけじゃないんです。
血流スピードが遅くなると中性脂肪の分解が遅くなり、善玉コレステロール(HDLコレステロール)の合成しにくくなります。
善玉コレステロールは動脈硬化の原因である血管にへばりつくコレステロールを掃除してくれる働きの物質です。
そんな善玉コレステロールがニコチンにの血管収縮作用によって減り、動脈硬化が進みやすい状況を作るわけです。
血流が遅くなるというだけでも、こういった問題が血液中・血管内で引き起こされているんです。
動脈硬化が進めば、さらに血流が悪くなり、血管が詰まりやすい状況になるといった悪循環。当然、勃起に必要な血液が十分に確保できず勃起力に大きく影響していまいます。
そもそも、動脈硬化は勃起以前に生命の危機に関わる脳梗塞や心筋梗塞などの発症率をグンと高まるので、それどころの話じゃないレベルでもありますが、、、
3.ニコチンは交感神経を優位にし、自律神経のバランスを乱す
勃起と自律神経のページで紹介しているように、血管の収縮や弛緩は自律神経が操っています。
この自律神経の交感神経と副交感神経がバランスを取りながら血管を調整して正常に働かせいるわけですが、ニコチンが体に取り込まれると交感神経が働きだします。
交感神経が働くということは血管が収縮します。
つまり、タバコを吸う度に交感神経を活発にさせているんです。そして、1日に何度もニコチンを摂取すれば故意に自律神経を働かせているためバランスが崩してしまいます。
男が勃起する時は副交感神経が活発に働いている時です。逆に交感神経が活発に働いていると勃起はしにくい状況になります。
つまり、ニコチンが体に入るだけで勃起がしずらい状況が出来上がるんです。
それでいて、強い勃起を操作している自律神経がバランスを乱してしまうわけですから、勃起に対しては悪影響になります。
ニコチンは逆に血管弛緩を促進させる良いやつだった。
これまで「ニコチンは血管を収縮させて血流を悪くする!」ということを説明しましたが、最近の研究では「ニコチンが血管を弛緩させる」ということが判明しました。
「え?どゆこと?逆じゃない?今までの説明はウソだったの?」と思いますが、これにはちゃんとカラクリがあるので詳しく説明しましょう。
ニコチンでよく知られているのは実験動物に静注すると血圧上昇が起こることである.この作用は自律神経を介したもので, 交感神経節のニコチン性受容体を刺激し交感神経の興奮を起こす.しかし,ニコチンは血管に直接作用させると血管を開く(弛緩)作用があり, 最近,その仕組みがわかってきている.
岡山大学大学院自然科学研究科の川崎博己教授が発表した研究報告なんですが、簡単に説明すると「血管に直接ニコチンを摂取させると血管は拡張する」ってことです。
「直接」というところがミソで、タバコによってニコチンを取り入れたした場合は、肺の細胞を介して血管に摂取されます。そして、この一連の情報を脳が察知して、「交感神経よ!お前の出番だ!」と命令して交感神経が働き出すんです。
つまり、タバコによってニコチンを摂取した場合は交感神経が働きだして、直接血管にニコチンを摂取させると交感神経が働き出さないから血管を弛緩をさせるっていうカラクリになります。
本質的にはニコチンは血管を収縮させるわけじゃなく、人間の体の仕組みがニコチンが体に入ってきたら血管を収縮させているんです。
どちらにせ、タバコからニコチンを取り入れれば血管は収縮して血流を悪くすることに変わりありません。
タールが勃起力を下げる!
ニコチンに続いてタバコの「悪」の代名詞なのがタールです。「副流煙が悪い」「タバコは肺がんになる」などの原因は全てタールのしわさと言ってもいいでしょう。
そもそも、タールとは植物樹脂です。これを別名「ヤニ」と言い、喫煙者は「歯がヤニだらけ」「部屋の天井がヤニで黄色」というのはタールのせいなんです。
また、タバコの有害物質が何種類もありますが、それを総称したのがタールです。
タバコの有害物質といえば、一酸化炭素、ベンゼン、アセトアルデヒド、ホルムアルデヒドなどありますが、これら全て引っくるめてタールだと思ってください。
だから「タバコは〇〇に悪い」と言われるほとんどの原因はタールにあります。もちろん、勃起力に関してもこのタールが悪さをしています。
それでは、タールに含まれている有害物質の中で勃起に対し悪影響を及ぼす物質を詳しくみていきましょう。
1.サイレント・キラー「一酸化炭素」は勃起キラーでもある!
タバコを吸うとタールに含まれる有害物質の1つ「一酸化炭素」も身体の中に入り込んでしまいます。
一酸化炭素といえば、自殺で用いられる物質で、練炭自殺というのは狭い部屋で練炭を炊くことで、一酸化炭素が充満して中毒となって死に至るという仕組みです。ちなみに、一酸化炭素中毒による死因は酸素欠乏症です。
自殺にも使われるような物質がタバコに含まれているわけですが、タバコは微量なため中毒症状で死に至ることはありません。しかし、タバコの吸いすぎで気持ち悪くなったり、頭痛がしたりするのは軽度の症状が現れているとも言われています。
一酸化炭素は煙草によって血液中に取り込まれると、ヘモグロビン(赤血球)と結合します。ヘモグロビンは、酸素を運んでくれる重要な役割をしている血液の中の物質なんですが、一酸化炭素は酸素よりも200倍以上の力出ヘモグロビンと結合してしまうんです。
つまり、通常ならヘモグロビンと酸素が結合して身体の至る所に酸素を送り込んでいたのが、一酸化炭素が略奪愛のような形でヘモグロビンとくっついてしまうんです。
これでは、身体は酸素不足に至ります。
いわゆる酸欠状態。
人間の臓器機関や細胞は酸素をエネルギー源にして働いています。代謝するには酸素が必要不可欠で、しんな人間のエネルギー源が不足している状態になると
器官の働きが悪くなります。
生殖器官や男性器だって酸素をエネルギー源として動いているんです。当然、煙草によって一酸化炭素が増え酸欠状態になれば勃起が上手くできない状態になります。
また、一酸化炭素が体に取り込まれてから減退していくまでに3~4時間かかります。つまり、4時間以内に1本タバコを吸っている人は常に酸欠状態を意味します。
これが年数十年と続くわけですから、それは勃起に携わっている器官はどんどん機能が低下していくんです。
2.一酸化炭素は動脈硬化も進行させる。
血液中には悪玉コレステロールと善玉コレステロールがあります。これはテレビでも良く使われている用語なので聞いたことはあると思います。
血中にコレステロールが溜まることで動脈硬化になってしまいます。
簡単に説明すると、悪玉コレステロールとはコレステロールを散らかし、善玉コレステロールはそのコレステロールを掃除するという働きをしています。
この違いによって善玉・悪玉と別けられているんですが、一酸化炭素が体に取り入れられると、悪玉コレステロールが酸化されてしまいます。
酸化されたコレステロールは血管の内側に吸収されてしまいます。ここまでならいいんですが、この際にその周辺にいた白血球が死んでしまうんです。その死んでしまった白血球はその血管付近にどんどん蓄積されていきます。
血管の内側に死んで白血球が蓄積すると当然、血液が流れる血管は狭くなるので血流を圧迫します。それとともに、動脈硬化が進行していまうんです。
タバコを吸うだけでタール(一酸化炭素)とニコチンの動脈硬化のタブルパンチを食らっているんです。
3.タールが体内のビタミンCを大量に消費する
タバコを吸うとビタミンCが消費されるというのも有名な話です。タバコが美肌に大敵と言われているのも、体内のビタミンCが大量に消費されるからです。
多くの国で研究され報告され、証明されています。
喫煙者では酸化ストレスが増加することから、非喫煙者に比べて血漿中および白血球中のビタミンC濃度が低いことが、複数の研究で一貫して示されている[8]。このため、米国医学研究所(IOM)は、喫煙者ではビタミンCを非喫煙者よりも1日あたり35 mg多く摂取する必要があるという結論に達した[8]。
引用:ビタミンC | 海外の情報 | 医療関係者の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業
タールによる有害物質と戦うためにビタミンCが消費されるわけですが、その時に消費される目安量がタバコ1本で25~100mgと言われています。ちなみに、成人男性の1日のビタミンC摂取量は100mgです。
1日に必要目安とされている100mgをタバコ1本で消費してしまいます。まぁ、個人差によって25~100mg消費するわけなので、最低の25mg消費だったとしても1日に4本吸ってしまえば、全て失ってしまうわけです。
しかも、吸えば吸うほど25mgどんどん消費されてしまいます。
ビタミンCはそれほど勃起と深く関係している成分ではありませんが、活性酸素と戦っている重要な老化防止ビタミンなので、長い間喫煙をしていると生殖器官の老化が早まるんです。
4.活性酸素でビタミンEを失う
タールが体に入ってくると「異物が入ってきた」と察知し、身体の中の幾つもの細胞がその異物を追い払うために戦ってくれます。そういった細胞達は酸素をエネルギーとして戦ってくれているわけですが、その使われた酸素の2~3%が活性酸素という物質に変わります。
また、タバコの煙の中にも活性酸素が含まれています。
この活性酸素はとても攻撃力の高い物質なんですが、敵味方関係なく攻撃をしかける荒くれ者なんです。
なりふり構わず暴れられると困るので、即座に活性酸素をなだめなければならないんですが、ことの時に大活躍するのがビタミンEです。
ビタミンEは強力な抗酸化作用があるビタミンで、「活性酸素の除去を専門とした成分」と言ってもいいでしょう。しかし、活性酸素はかなり強い物質なのでビタミンEをもってしても相打ちでしか倒すことができないんです。
つまり、活性酸素が発生する度に体内ではビタミンEが失われているんです。
ちなみに、ビタミンCもこの活性酸素の戦いに参戦して消費されています。
ビタミンEは精力剤にも含まれている重要な成分です。そもそも、抗酸化作用があるので生殖機能の老化や血管の老化に対しても有効的なビタミンです。そんなビタミンがタバコを吸うたびにどんどん消費してしまうわけです。
もちろん、勃起に関わる器官も老化が進行しどんどん機能を低下させてしまいます。
これが数日・数週間であれば、そこまで大きな問題にはなりませんが、喫煙者は何年も同じことを繰り返しているわけですから、非喫煙者と比べて生殖器官の老化進行は早くなります。
5.シアン化水素がビタミンB12を壊す
タールにはシアン化水素という有害物質も含まれています。
シアン化水素が体内に取り込まれると「毒」と認識し、ほとんどが肝臓の働きによって無毒化されます。これで一安心かと思いますが、肝臓で全てのシアン化水素を分解できるわけではないんです。
そして、分解されなかったシアン化水素はビタミンB12と結合してしまいます。そんな毒素のある物質と結合されたビタミンB12は壊れてしまい、本来の成分としての働きができなくなります。
ビタミンB12は精力剤でもお馴染みの栄養素で、疲労回復ビタミンと呼ばれているビタミンB郡の中でも神経機能を健康維持に関わっている成分です。
また、最近では動脈硬化の要因と言われているホモシステインに対して有効的な成分ということがわかっています。
このビタミンが体内から減ってしまうだけでも動脈硬化を斡旋し勃起に悪影響を及ぼしていると言っていいでしょう。