「40・50代は勃起の曲がり角」年齢に適した精力商品の使い分け!
精力減退や勃起力低下で最も葛藤している年代が40~50代。
泌尿器科やEDクリニックへ診療に訪れる年齢層で一番数が多いというのもありますが、「まだまだ現役!」「こんなはずない!」という男としてのプライドもまだまだ残っていることから悩みが強い人が多い年代とも言えます。
逆に60歳以上にもなると、「もう定年退職する年代でもあるし」と悟り、あがきがなくなるため夜の力で悩む人は少なくなるんです。
その点を踏まえると、青年期(20~30代)と高齢期(60歳以上)の間で揺れる中年層(40~50代)は身体の老化と気持ち(「まだまだ若い奴に負けたくない」)のギャップから夜の能力に対して強く悩む時期でもあるんです。
中年層(40~50代)の夜の減退は多くの原因が考えられる
20~30代の多くは精神的な要素が関係していましたが、40~50代はこれに加えて、身体的な老化(機能の低下)も関係してくるため、精力減退や勃起力低下の原因が多くなってきます。
また、精神的な問題も若い時とは質が変化し、仕事の面では管理職としての重圧、生活の面では夫婦のマンネリ化、子供の教育への配慮といったように、より一層、ストレスが重くなってくるものです。
このように多面からEDになっている可能性が考えられるので、自分に合った的確な改善方法を見つけるのが難しいんです。
そのため、根気強く色々な方法を試すのが得策であり、最も合理的な方法と言えます。各々で状況も違うと思うので、その状況や状態にあった、最善の方法をピックアップし紹介したいと思います。
40・50代に合った精力商品を探そう!
ED改善や精力アップの為の商品は大きく別けて3つあり、精力剤、ED治療薬、強精剤になります。
20~30代では、選択肢になかった強精剤も中年層になると選択肢の1つになります。簡単にこの3つの商品を紹介しましょう。
- 1.精力剤
- 勃起力アップや精力増強に必要な内臓器官に対して、栄養を与えて機能を向上させる商品。根本的な解決が期待できるが、即効性がないため実感するまでに時間が必要。
- 2.ED治療薬(勃起薬)
- バイアグラ、シアリスといった勃起を促進させるための治療薬(医薬品)。服用して数時間後に勃起に対して効果を実感できるが、EDが治るわけではなく、精力や性欲が高まることもない。
- 3.強精剤(ホルモン剤)
- 男性ホルモンを取り入れて、精力を増強をさせる治療薬(医薬品)。分泌量が低下した男性ホルモンを直接取り入れることで精力・勃起を実感できるが、副作用の危険性が高い。
「精力剤」として一括りで認識している人も多いですが、精力剤、ED治療薬、強精剤は全くの別物なので覚えておきましょう。
精力商品ごとの特徴やリスクなどの詳しい解説は「精力剤の基礎知識」でまとめています。
精力商品を使い分ける基準
上記の簡単な説明で何となく理解できると思いますが、それぞれ全く違った性質を持っています。
つまり、「どれが良い!」「コレを飲んでいれば良い!」といったものはありません。各々の状況によって使い分けるのがベストな方法になります。
精力剤以外は医薬品になるので、副作用リスクや効果を重々踏まえて使わなければなりません。
それでは、40~50代の多くが出くわす状況、傾向別に最もベストな商品を紹介したいと思います。
1.身体老化による減退
勃起の源とも言われる男性ホルモン(テストステロン)は25歳前後をピークにして減少していきます。これも身体の老化であり、詳しく言うとテストステロンを分泌している内臓器官が衰えることで減少してしまいます。
また、勃起に不可欠な血流(血液)も老化によって動脈硬化が進み、若い時より血流が悪くなります。
このように、勃起に関わる身体の機能や器官はどうあっても年齢とともに衰えてしまいます。これが原因で勃起力の低下や精力の低下が露骨に現れるようになっています。
それではこの身体の老化からくる夜の能力低下に最適な方法を見ていきましょう。
アルギニン・シトルリンを含む精力剤は血管を若く保つ!
いまや、精力剤の定番の成分とも言える「アルギニン」や「シトルリン」といったアミノ酸は血管に対して働きかけてくれます。
飲んだところですぐに実感してくれるわけではありませんが、飲み続けることで老化による動脈硬化や血流の低下に対して機能してくれます。
また、アルギニンに関しては、成長ホルモンの分泌を助ける働きもあり、これが結果的に男性ホルモンを分泌を手助けしてくれるんです。
臨床試験でも76%の男性が性的能力が増したという報告もあり、老化で低下した勃起・精力にアルギニンやシトルリンを含む精力剤は有効的だと言えるでしょう。
もちろん、飲み続けなければ意味がありませんが…
亜鉛を含む精力剤は男性ホルモン分泌を助ける
セックスミネラルと呼ばれている亜鉛は、ほとんどの精力剤に含まれている重要な成分です。
海外ではEDや精力低下に対して亜鉛を用いている実験も多々あり、亜鉛の体内濃度がテストステロンと密接な関係にあることも発表されています。
また、亜鉛が欠乏してしまうことで、EDや精子障害といった症状も認められているため、中年層の夜の能力低下には必要不可欠な成分であり、亜鉛を含んでいる精力剤の有効性を
物語っています。
お酒が好きな中年男性は、アルコールを分解する際に肝臓で亜鉛が大量に消費されるという事実もあるので、「人と比べて飲酒量が多い」という節が思い当たる人は、是非とも亜鉛が配合されている精力剤を飲んでみましょう。
運動習慣は老化に効果的な精力増強手段
精力剤に匹敵するほどの有効的な「運動習慣」。日頃から運動している人であれば、それを継続するだけで問題ありませんが、週に1回あるかないかという人にとって運動や筋トレを取り入れることはかなり効果的です。
男性が女性よりも筋肉量が多いのは分泌されている男性ホルモンが多いからです。つまり、筋肉量は男性ホルモンの大小の現れなんです。
男性ホルモンが多いから筋肉が付きやすいわけですが、実は筋肉を必要とする状態(筋トレをしたり、運動をしたり)になると、男性ホルモンの分泌量は増えるんです。
「筋肉量=男性ホルモン」という連動している関係で、運動をすることは老化によって低下した男性ホルモンを取り戻す手段としてかなり有効的なんです。
急激な男性ホルモン低下は強精剤
男性更年期障害という言葉をご存知でしょうか?一昔前までは更年期障害といえば女性特有の疾患と認識でしたが、最近では専門のクリニックが開院されるほど需要があると言われています。
男女関わらず、更年期障害はホルモン分泌のバランスが急激に崩れることで起こりうるわけですが、男性の場合だとEDや精力減退が現れやすい症状になります。
更年期障害が原因で夜の能力が低下している場合は、病院を受診し強精剤(ホルモン剤)などの治療が基本になります。強精剤はとても副作用リスクが高いため、素人で飲むのはかなり危険なので必ず病院を受診しましょう。
中年層によるEDや精力減退は更年期障害の症状の1つに当てはまりますが、重度の場合は夜の能力低下以外に【疲労感、めまい、発汗、頭痛、ほてり、うつ症状…etc】といった症状が強くでるため、これが簡単な判断基準になります。
夜の能力低下だからと言って、誰もが病院にかからなければならないほど重度の更年期障害ではありません。
見極めが難しいところではありますが、EDや精力減退以外の症状が強い場合は医師に相談しましょう。
ED治療薬に手を出すのは精力剤を試してから!
ED治療薬は勃起力低下を治す為の治療薬ではありません。「薬が効いている時間、勃起がしやすい状況になる」というメカニズムなので、飲み続けたところで、根本的な解決にはならないんです。
また、男性ホルモンの分泌を促す働もないので、精力増強にも全く関係しません。
つまり、老化による身体機能の衰えからくるEDや精力減退に対して、根本的な改善目的とした場合は適した商品とは言えないんです。
しかし、服用した際の勃起効果は、他の商品とは比べのものにならないほどの力差があります。
こういった特徴から、まずは精力剤や生活習慣を改めることを優先し、それで実感できなかった後に使用するのが合理的であり、望ましい使い方だと管理人は思っています。
「どうしても、今すぐ勃起力が必要だ!」という人は、精力剤や生活習慣の改善を続けながら、ED治療薬をポイントで使用する選択肢もあります。(経済的な負担は大きくなりますが…)
2.精神的な問題による減退
20・30代だけでなく、40・50代でも精神的な問題によって勃起力が低下する人は多くいます。そもそも、勃起はデリケートな仕組みで、ちょっとした精神的なダメージでも過剰に反応してしまうものです。
若い頃の心因性ED(精神的な問題による勃起不全)では、突発的な精神へのストレスが引き金となりがちですが、中年の場合は慢性的なストレスや精神的なダメージの蓄積が勃起力に影響している可能性が高くなります。
- 仕事関係のストレス
- 人間関係のストレス
- 経済的なストレス
- 夫婦関係のストレス
上記が中年層に多い精神的なストレスと言われており、こういった状況下にいる人は精神的が関係して勃起に悪影響を及ぼしていると思ってください。
しかし、身体的な衰え(老化)や病気(疾患)なども十分に考えられる年代でもあるので、精神的なストレスが原因と決め打ちするのも難しく点です。
まず、本当に精神が問題なのか見極めるべし!
まず、前提として言いますが、最も的確なのは病院を受診し、医師に診断してもらうことです。
しかし、医師に相談するのが億劫な人や時間がないという人も多いと思うので、管理人の経験から学んだ見極める方法を紹介したいと思います。(あくまでも簡易的な見極めポイントなので参考までに。)
- 自慰行為ができるが性行為になると勃起できない。
- 朝立ちすることがある。
- ホロ酔いだと勃起できるが素面だとできない。
- ある日、突然ED症状を発症した。
- 特定の状況だけ勃起が上手くできない。
- うつ病の診断を受けたことがある。
上記に当てはまる人は、精神的な問題から勃起力が低下している可能性が高いです。しかし、身体的問題や生活習慣病(疾患)などと合併して起こっている恐れもあるため、あくまで”可能性”として認識しておきましょう。
精神的ストレスを忘れている時間を確保する!
精神的ストレスはそのストレスを与えている原因がわかれば、それを排除することで解消していきます。しかし、多くの人の場合、何に対してストレスを感じ、自分の精神的なダメージになっているのか把握できていません。
また、ストレスの原因がわかっていても、それを排除できない状況の人もいると思います。(例えば、上司がストレスの原因だが会社をやめるわけにはいかない。)
その場合に有効的なのが、「如何にストレス忘れられている時間を作るか」ということ。
人間は睡眠中や趣味に没頭している時はストレスがかなり軽減されます。要は、ストレスとなる問題を考えていないからで、これこそが精神的なダメージを軽減するもっとも気軽にできる方法です。
また、運動(特にリズムが一定な運動)はストレス解消に役立つという研究報告もされていて、精神的にも身体的にも有効なので夜の能力において一石二鳥と言えるでしょう。
精神的ストレスは人それぞれなので、的確なアドバイスは難しくなりますが、とにかく「忘れている時間」を長くしましょう。
ED治療薬は心因性EDにも効果的なケースもある!
ED治療薬に精神に働きかける成分は一切含まれていませんが、日常的なストレスではなく、性行為に対して精神的ストレスを感じている場合は有効だと言われています。
勃起時に緊張、プレッシャー、焦りといった精神的なストレスによってED症状がある場合、ED治療薬によって正常に勃起できた体験から以後、ED症状が軽減した例は少なくありません。
「ED治療薬を飲めば勃起できる」という保険が、性行為のストレスを和らげるためお守り代わりとして利用している人もいるようで、ED治療薬の上手な使い方だと言えるでしょう。
性行為時の直接的なストレスにしろ、日常的なストレスが原因にしても少なからず、「勃起が正常にできない」という後ろめたさがED症状を大きくさせている可能性もあります。
その点で言えば、日常的なストレスによる勃起力低下にもある程度の有効性はあると言えるでしょう。
更年期障害によるうつ症状からのEDには強精剤
男性更年期障害の症状の一つにうつ症状があります。男性ホルモンバランスの急激な崩れから起こると言われていますが、これも列記とした精神的な問題による勃起力低下です。
【男性ホルモンの急激な変化→男性更年期障害→うつ病→ED症状】という流れなので、根本は男性ホルモンによる更年期障害が原因になります。
この場合は、医師の指導の元でホルモン治療(強精剤)を行い、更年期障害を和らげないければ根本的な解決になりません。コレに関しては、自分ひとりでできることではないので、必ず病院を受診しましょう。